コンサルタントとは
コンサルティングファームにおけるコンサルタントとは何か、コンサルティングの種類、コンサルタントの役割・仕事などをご紹介します。
複雑な事象から課題を発見し、解決するプロフェッショナル
「コンサルタント」とは、本サイトではいわゆるビジネスのコンサルティングを行う人を指します。コンサルティングは、形式的には「相談にのること」ですが、ビジネス上でのコンサルティングとは、企業を取り巻く様々な事象を整理し、そこから企業活動における経営上・業務上の課題を発見すること、そして、その課題に対して解決策を提示し、必要時にはその解決策を推進することを意味します。
ただし、一口に「コンサルティング」と言っても、業務内容は多岐に渡り、あるERPシステムの導入をスムースに行えるように専門的な知識を要するシステムの導入支援をすることなども「コンサルティング」と呼ばれています。
そして、これらのコンサルティングを行う企業体は、「コンサルティングファーム」と呼ばれています。
コンサルタントは、事業のコアな部分や専門的な分野に関わることが多く、特定の業界の知見や高い専門的な知識と経験を持つことが求められます。また、複雑な事象から現状整理・課題発見するスキル、それらを説明するプレゼンテーションスキル、横断的にまたがる部署を取りまとめてプロジェクトを動かしていくスキルなど、難易度の高いビジネススキルをもつことが必要とされています。まさにビジネスコンサルタントが「プロフェッショナル」と言われるところです。
様々なカテゴリのコンサルティングがある
コンサルティングには、様々なカテゴリがあります。細かく分類すれば数十以上になりますが、ここではビジネス系のコンサルティングに着目して以下のように整理しました。
下記のカテゴリは一般的に分類されるものですが、複数のカテゴリに属するコンサルティングファームもあるため(総合系と戦略系、国内独立系など)、下記整理はいわゆるMECEな整理ではありませんが、コンサルティングファームを知る上で参考となる分類です。キャリアプラン検討、転職の際にもご参考にされてください。
部署横断のプロジェクトを推進するPM、PMO
コンサルティングファームは、プロフェクト単位で動くことが多いため、その職種として「PM=プロジェクトマネジャー」「PMO=プロジェクトマネジメントオフィス」と呼ばれる職種があります。ファームに属するコンサルタントは、何らかの形でこのPM、PMOという役割を経験、もしくは、関わることとなります。
プロジェクトは、課題を発見/整理するプロジェクトや、ITシステムの開発プロジェクト、企業のブランディング戦略を策定するプロジェクトなど多岐に渡りますが、規模が大きなクライアント企業であればあるほど、プロジェクトの関係者は増え、部署を横断する取り組みになることが多いです。その中で、コンサルタントは、PM、PMOとして活躍する場も多くあります。
経営戦略策定・実行の根幹を担う
特に戦略系コンサルティングにおいては、「経営そのもの」に深く入り込んで、事業戦略全体を描くコンサルティングを行うこともあります。例えば、売上高5,000億円を超えるような大企業における事業戦略では、重要指標が1%上がるだけでも大きな事業インパクトを起こすことになるため、コンサルタントが作成・提案する事業戦略は、非常に重要な意味をもつことになります。そのような業務に関わることができるのもコンサルタントとしての大きな魅力でしょう。