ご利用者様インタビュー vol. 1
人生100年を見据え、限界を感じたサラリーマン人生と決別。「仕事が好きだからこそ、自分の稼働率は自分で決めて働きたい」
フリーランスになる前のお仕事についてお聞かせください。
国内最大手のメーカー系SIerで、情報システム開発に従事
大学院卒業後、国内最大手のメーカー系SIerに入社し、15年間システムエンジニアとして働いていました。肩書きだけを聞くといい印象かもしれませんが、元請けのSIerの場合、システムが無事に動くまで何でもやるという仕事で、問題があるところを転々とまわってカバーしていました。お客様にご奉公する感じでしたが(笑)、そのおかげでキャリアとしては十分なくらい、幅広い経験が積めたと思います。
フリーランスになろうと思ったきっかけは何ですか?
40歳目前に感じたサラリーマン人生の頭打ち感
もともとは、会社での出世を目指し、会計や経理の資格も取得するなど努力を重ねてきました。実際、出世レースの中ではトップを走っていたんです。しかし、終身雇用や年功序列が崩壊していく中で、昔のような「上がり」のポジションは少なくなり、社長以下、全員が中間管理職のような状態。「会社にすべてを頼っていたら詰む」という恐怖感もありました。
ちょうどその頃と前後しますが、38歳のとき、儲からなくてもいいから自分で法人を立ち上げて回してみたいと思い、副業として不動産を管理する会社を設立しました。当時は経験としてやってみたかっただけなのですが、そんなときにフリーランスという選択肢もあることに気づいたんです。サラリーマン人生に頭打ち感を感じていたので、40歳を前に自分で仕事を選んだり、稼働率を決めたりしながら働きたいという思いが強くなっていきました。
エージェントサイトの案件を見ながら、これなら会社を辞めてもいけるかな?とイメージできたので、エージェントに登録して面談をしてみようと、一歩を踏み出しました。自分がフリーランスになるのに、年齢的に遅いのではないかという不安もありましたが、担当の方に「フリーランスは即戦力。経験豊富な人が求められるので、40歳はど真ん中です!」と言われ、安心したのを覚えています。自分の場合は、面談したことで、よりリアルに考えることができたので、その後は興味に従って進めていったという感じですね。
※フリーランスになった経緯は、松元様のブログでも詳しく紹介されています。
ハイパフォPMOを選んだ理由を教えてください。
PMO案件が豊富にそろっているのがよかった
一番の理由は案件の豊富さですね。自分はガリガリのエンジニアではないので、上流のコンサル案件とPMO案件が多い点がよかったです。ハイパフォコンサルを運営しているのがコンサル会社なので、他社と比べて人脈や営業面で強みがあるという印象も受けました。
ただ最初は、サイトに載っている案件の金額を見て疑っていたんです。「甘い話で誘っておいて、実際にはいい仕事なんてないのでは?」と。でも、自分をだましても、エージェントにはメリットがないんですよね。営業代行のようなもので、エージェントにとって自分は商材であり、金額にうそはない。自分を高く売ってもらうことが大事なので、エージェントに自分のスキルをアピールして、味方につけることが大事だと思いました。
フリーランスとしての仕事はいかがですか?
会社員時代の幅広い経験が自信につながっている
現在は、前職のスキルを活かして、PMO、ITコンサルタント、SAPコンサルタントとして働いています。会社員時代に幅広い経験を積んだことで、どの案件でも対応できる自信があるし、強みにもなっています。特に、大手企業のシステム開発の場合、ステークホルダーが誰なのか、どう進めればうまくいくのかなど、大企業で仕事をしていたからこそわかることもあります。
また、どの会社にも企業文化など個性があるので、ジョインした瞬間に、この会社はどのタイプなのかなと考えたり、昔働いた会社に似ているなと思ったり、プロジェクトの進め方や働き方での対応バリエーションも増えてきました。技術面においても、たくさんの会社やプロジェクトに触れることができるので、日々、成長を感じています。
フリーランスになる前に準備したほうがよいことはありますか?
経理、会計の知識と、アピールできる資格はあったほうがいい
もともと簿記とファイナンシャル・プランナーの資格を持っていて、会計、税務、社会保険についての基礎知識があったので、独立してからすごく役に立っています。フリーランスになるときは、収支計算をして「最低限、このくらいの案件があれば、会社員時代の年収と変わらない」と、見通しがついたことで気持ちが固まりました。
また、関連する資格はあったほうがいいですね。仕事は資格がなくてもできますが、フリーランスの場合は書類でアピールしなくてはいけないので。また、業務経歴の欄を埋めることも大事です。日々の仕事に忙殺されていると何もできていない気がするかもしれませんが、一つひとつの仕事を振り返ると、必要に応じてやってきたことがりっぱな業務経歴になります。
あと、フリーランスを目指す方におすすめしたいのは、会社員のうちに住宅ローンを組むこと。30代、40代というと、ちょうど住宅を購入する世代。フリーランスは社会的信用という面では不利なので、企業の信用を利用しておいたほうがいいと思います。
フリーランスになることを迷っている方へアドバイスをお願いします。
IT系は安定していて再就職も可能な世界。柔軟に考えてみては
フリーランスというと不安定なイメージがあると思いますが、IT系のフリーランスは比較的安定しています。というのも、基本的にITプロジェクトはスポットではなく長期間なので、いったん案件が決まれば数ヶ月から年単位でプロジェクトに従事できるからです。ただ、選り好みをすると、プロジェクトの谷間が1〜2ヶ月開くこともあるので、心と経済的な余裕はあったほうがいいと思います。
また、フリーランスになったからといって、この先ずっと、弱肉強食の世界でずっとフリーランスをやっていかなければならないということもありません。フリーランスの実績を武器に、また就職してもいいし、自分も気が向いたら就職するかもしれない。転職先の1つと考えて、まずはエージェントと面談をしてみたらいいんじゃないかと思います。