株式会社クロスフィールド #01
株式会社クロスフィールド
所属:コンサルティング部
役職:シニアマネジャー
お名前:五島 克樹(ごしま かつき)様
1. クロスフィールドの魅力
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これまでのご経歴について教えてください。
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新卒時は就職氷河期の頃で、当時景気の良かったIT業界にプログラマーとして就職しました。その後、5年ほどの間にSE、業務コンサルタントと職種を変えたのですが、それはお客様とベンダーの橋渡し役になりたいと思ったことがきっかけです。というのも、プログラマーとして働いていたときに、上司がお客様に説明しているのを横で聞いていて、お客様に3割ぐらいしか伝わっていないんじゃないかと思うことがよくあったんです。現場でも、お客様が十分に理解されていない状況でシステムができあがって、あとで「これは違う」と問題になるのは、たいていコミュニケーション不足が原因です。
実は、僕は文学部出身なので、お客様の気持ちがよくわかるんです。通訳ではありませんが、技術者とお客様の間に入って、お客様に伝わる言語でコミュニケーションを助けられるようになったほうがいいんじゃないかと考えるようになりました。
そんな経緯でコンサルタントを名乗るようになったのは20年ほど前。小規模と大規模のコンサルティングファームを経て、クロスフィールドに入社してから10年目となります。 -
貴社に参画することを決められた要因、経緯について教えてください。
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現クロスフィールドの取締役が、以前の会社で一緒に仕事をしていた方で、声をかけていただいたのがきっかけです。
前職の大規模コンサルティングファームでは、個人の評価を上げるために社内での営業行為が必要であったり、プロジェクトリーダー層によるメンバーの囲い込みがあったりする点が、自分には合わないと思っていました。特に、囲い込みは得意な業務のプロジェクトにしかアサインされなかったり、別のプロジェクトに人が足りなくても、理由をつけて人を出さなかったりするので、いろんな経験ができないことに不満を感じていたのです。声をかけてくださった方は囲い込みをするような人ではなかったし、プレイングマネジャーとして活躍されていたので、クロスフィールドなら不満が解消できそうだと思い転職を決めました。 -
転職してよかったこと、成長したと感じることを教えてください。
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先ほどお話したように、お客様とベンダーの橋渡し役になりたいという思いでコンサルタントになったのですが、「クライアント目線で考える」という意味を本当に理解できたのは、クロスフィールドで働くようになってからです。
クライアントの立場に立って、その目線で考えるというのは、ビジネスにおいてあたりまえのことですが、お客様にわかる言葉で説明ができていないように、コンサルティングがサービス業のひとつだという認識ができていない会社や人は多いと思います。納期や契約の条件を満たせば仕事は完了ですが、お客様にとって本当によかったのかどうかはわかりません。
私も以前は、なんでもお客様のご希望通りにベンダー側を動かそうとしていましたが、結果としてお客様のためにならない場合があることがわかってきたのです。システムの仕様が固まってきた段階で、お客様から追加の依頼があっても、無理に応じることで生じるマイナス面と、実現できたときのプラス面の両方を考えて、お客様にとって本当にプラスになるのはどちらなのかを意識するようになりました。心の働き方が少し変わってきたというか、そこに気を使えるようになったのが、ここで自分が成長できたことかなと思います。
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同業他社と比べた際に、貴社の立ち位置や特長・強みについて教えてください。
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我々が大切にしているのが、「クライアント目線で考える」です。これは弊社の創業当時からの理念ですが、自分がお客様の立場だったら何を考え、どのように判断するのか、それを念頭に最適なコンサルティングサービスを提供するというスタンスを大事にしています。そのためには、お客様の業界や業務だけでなく、様々なことを知っていないといけない。また、業務を分析するためには、効率性だけでなく、法律や内部統制の側面等、様々な観点から見て、なおかつ、会社の風土や規模などを理解したうえで最善策、次善策を考える必要があります。
そういう意味で、形式的な「あるべき論」ではなく、クライアントに寄り添い、その状況に応じた提案を行えることが一番の強みだと思っています。これは私も含め、各コンサルタントにしっかりと浸透しており、今も長くおつきあいさせていただいてるお客様がたくさんいらっしゃることに繋がっています。 -
貴社内で掲げる数字目標や、それに伴うビジネスプランをお伝えできる範囲で教えてください。
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毎年10名程度のスピードでコンサルタントを増やしていきたいと考えています。
クロスフィールドに対するクライアントからのプロジェクト支援の要請は旺盛であり、その期待に応えるため急拡大できる状況ではあります。とはいえ、一方で、「クライアント目線で考える」を大事にし、お客様に対して適切な品質のデリバリーを維持するためには、急激な拡大は弊社の強み・良さが薄れてしまうリスクがあると考えています。そのため、中途採用の人材にも弊社の理念に基づいて、時間をかけて育成していくことを重要視しています。品質の維持向上と人員増強をバランス良く進めていく方針です。
2. クロスフィールドでの働き方
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仕事をする上で大事にしている価値観を教えてください。
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クライアントに対して、誠実さや真心に背くようなことはしないこと。コミュニケーションを大切にしつつ、お客様に納得していていただけるようなアプローチで一つひとつのプロジェクトを遂行し、結果としてお客様にも成長を感じてもらえれば一番良い、と思って仕事をしています。
プロジェクトが終わったときに、実際に言われて一番うれしかったのが、「クロスフィールドさんと仕事をして、我々も成長できました」という言葉です。プロジェクトを進めるなかで、なぜこの作業をするのか、なぜこの工程に時間をかけるのか、これまではわからなかったそうですが、私は何のためにこのタスクがあるのか、一つひとつ説明をしながら進めたので、今回はその目的が理解でき、プロジェクトの進め方もわかったと言ってくださいました。お客様には、何がなんだかわからないうちに、プロジェクトが進行してシステムができちゃった、というより、一通りわかったうえで経験していただきたいと思っています。 -
今後のキャリアビジョンや成し遂げていきたいことを教えてください。
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昨年、シニアマネジャーに昇進したので、まずは大規模なプロジェクトや、複数のプロジェクトを安定して推進していけるようになりたいと思っています。プロジェクトワーク以外では、後進の育成に貢献したいと思っています。
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貴社のカルチャーや魅力的な点について教えてください。
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管理職もプレイングマネジャーとして一緒に働いているところですね。私がプロジェクトマネジャーとしてプロジェクトを回す役割で、お客様の経営層とのコミュニケーションや戦略的な話は管理職にやっていただくのですが、それを横で見ていると勉強になります。
経験を積んでいるぶん、問題になりそうなところの資料をチェックしてくれたり、ダメなところを的確に指摘されたりするので、とても尊敬できます。いずれ自分がそういう立場になったときに、ここを重点的に見てあげないといけないんだなと、ポイントとなる点も学ばせてもらっています。
また、自ら過剰にアピールしなくても、誰かがどこかで自分の働きや成長を見ていてくれて評価してくれる、という安心感は大きな魅力だと思います。話しかけづらい上司は1人もいませんし、今後、会社の規模が大きくなっても、ここは変わらないであろうと確信しています。何よりも、私自身の職歴の中で一番長く働いているのがクロスフィールドですから。 -
貴社にはどんな社員が多いですか。どのような刺激を受けていますか。
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経営層については、自ら精力的にプロジェクトワークに参加される方ばかりなのが大きな特徴だと感じています。私のように40代になると、自分よりも経験を積んでいる人と一緒に仕事をする機会が少なくなってくるのですが、弊社にはそういう機会が潤沢にあるのがいいところです。
ベテランになっても、常に近くにベンチマークの対象がいるので、成長意欲が刺激されます。例えば、第一線で働き続けるために何をしなければならないのか、考えるきっかけを常に与えられている気がします。そういう意味では、ある程度経験がありながら、もっと成長したいと考えている人にピッタリな会社だと思います。
一方、若手は自己啓発に積極的なメンバーが多いですね。帰宅した社員のパソコンがアクティブになっていたので、家で仕事をしないように注意すると「資格試験の勉強をしていた」と言うんです。私の若い頃は残業もありましたが、家に帰ってまで会社のパソコンを立ち上げるなんて考えられなかったので、今の若い人たちはえらいなと感心させられています。
3. 読者の方へメッセージ
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「こんな方とぜひ一緒に仕事をしたい」というイメージがあれば教えてください。
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弊社の特徴に魅力を感じてくれた方であれば、これまでの経歴にこだわらず、いろいろな方と一緒に仕事をしてみたいですね。実際、弊社にはホテルで働いていた人や医学部出身の人もいますし、私も文学部出身です。
ただし、我々の仕事はサービス業としてお客様に満足していただくことが大事なので、「説得力のある話し方ができる」「自分の意図を伝えられる」「相手の決断を導ける」といった、コミュニケーション能力は必須です。そのうえで、いろいろなバックグラウンドを持っている人が集まっている会社のほうが、お客様に対していろんなアプローチの仕方ができるのではないかと思っています。 -
貴社に興味をお持ちの方へのメッセージをお願いします。
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クロスフィールドは、2024年版 「働きがいのある会社」小規模部門15位に選定されました。何をもって「働きがいがある」と判断しているのか疑問がわくかもしれませんが、私から確実に申し上げることができるのは、「クロスフィールドは社員の働きがいを非常に重視している」会社である、ということです。わざわざ全社員にアンケートをとって、このような認定に参加して評価をしてもらおうという会社の姿勢こそが、それを裏付けるものだと思っています。
「働きがい」を求めていらっしゃる方、一緒に働きませんか?