「メディヴァ」のproject事例
地域の医療需要に応じつつ、急性期病棟の看護必要度の向上と、収支改善を同時に実現。
■背景
・診療報酬改定に伴い求められる看護必要度が引き上がりつつある。
・高齢者増加に伴い、医療需要の構造的変化が起こりつつある。
・急性期病棟の稼働率が低下安定状態にある。
・上記課題を解決するため、弊社支援のもと一部病棟を地域包括ケア病棟へ転換する決断をした。
■支援内容
・入院患者像の具体化
当該病院のDPCデータの分析に基づき、地域包括ケア病棟に入院対象とする患者(疾患)を提案。看護必要度と収支改善に資する対象とした。
・課題の抽出、関係部門との議論を通じた解決
病院内で医師、看護師、MSW、セラピスト、事務からなる部会を設置、運用時に想定される課題について部会にて議論・合意形成を図った。
・転換後の効果検証の実施
看護必要度の継続的なモニタリング、DPCデータの分析による収支面での効果測定を実施。
・転換後の新入院増加施策の立案・提案
急性期病棟の在院日数の短期化による稼働低下を見越し、救急や紹介に関する部会を設置。施策の提案、実行の支援を行った。
・看護配置の適正化の施策立案支援
看護配置基準が7対1から13対1となり、かつ夜勤時間数の制約を受けないため病院全体の看護配置について適正化の施策立案を支援した。
■効果
・急性期の看護必要度は24.7%から32.9%に上昇
・急性期病床のみであった場合との比較で1,000万円/月前後の増収効果
・全病棟の稼働率は前年同期比2%の向上
民事再生突入後、残債務完済、そして新棟建設
■背景
・老舗の精神病院、但し評判は最悪
・事務長による不正、看護師の集団辞職、医師の離職
・新病棟の建設でつまずき、建設資金が中途で途絶える
・収益17億、年間赤字7,000万円、簿外債務含め22億、民事再生
■支援内容
「経営情報開示・コンプライアンス徹底・明確な経営戦略設定による従業員意識改革」
・民事再生で債務の大幅カット、ファンドより資金調達
・事務長派遣:経営目標作成と進捗開示、経営の見える化
・資金調達、理事長・院長交代、業務改善とスタッフの最低限の入れ替え(悪徳スタッフ等)
・常勤医師採用、コンプライアンスの整備(届け出関係)、業務改善(感染症、リスク管理等)、看護師等スタッフ入れ替え、会議整理
・入退院の活性化、施設基準確保(専門病棟)
・人員採用、購買のフローとコストの全面見直し
・地域連携室立ち上げによる連携強化、内科常勤医増加、リハビリ部門強化
■効果
・年間利益1億円、残債務完済、新病棟建設
・職員入替によるコンプライアンス順守強化
・医師採用、リハビリ強化による医療の質の充実
・地域連携強化による相談実績向上と稼働安定
コスト分析を通じて無駄なコストと必須コストを見極め、政府の勧告に対応
■背景
・市民病院3施設で350億近い累積欠損金、110億の不良債権が積みあがっていた。
・国から同病院宛に経営改善の通知が来る。早急に改善計画を策定する必要があり、病院から当社に相談いただく。
■支援内容
・市場調査、経営分析
周辺病院や公的病院の財務指標と比較し、病床稼働率が低いことによる収益性の脆弱さ、高い給与水準によるコスト高構造である点を指摘。
・病院の方針策定
市民病院としての存在意義を示すべく、収益性は低いはニーズが高い小児科・産婦人科への注力を提言。
■効果
・診療科目見直しや人件費適正化による経営改善をおこなった上での必要な繰入金額を試算。
・病床削減や小児、救急医療の強化を含めた市民病院の計画を作成、国に提出。