PwCコンサルティングへ転職するには?内定獲得のための面接対策・合格難易度を徹底調査!
PwCコンサルティングは、テクノロジーをベースとした総合コンサルティングを提供する会社です。グローバルに展開しており、そのビジネス規模から世界最大級のプロフェッショナルファームと呼ばれています。
この記事では、PwCコンサルティングの事業内容や組織風土、転職難易度を解説していきます。
1.PwCコンサルティングの企業情報
PwCコンサルティングは、監査法人系のコンサルティングファームとして幅広いテーマの課題解決を担う企業です。特にテクノロジーの領域で先進的な取り組みを進めています。
ここでは、PwCコンサルティングが展開する事業内容を中心に解説していきます。
1)会社概要
- 会社名:PwCコンサルティング合同会社
- 本社所在地:東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング
- 設立:1983年1月31日
- 代表者:代表執行役CEO 大竹 伸明
- 社員数:約3,850名(※2022年6月30日時点)
- グループ会社:PwCあらた有限責任監査法人、PwCアドバイザリー合同会社など
PwCコンサルティングは、PwC Japanグループの一員としてグループ各社と連携したコンサルティングサービスを提供しています。
ロンドンを拠点とするプライスウォーターハウスクーパースのメンバーファームであり、世界最大級のプロフェッショナルサービス会社です。デロイトやKPMG、アーンスト・アンドヤングを含む「BIG4」と呼ばれており、グループ各社で連携することで幅広いテーマの課題解決を行っています。
2)事業内容
PwCコンサルティングでは、以下4つの領域に対するサービスラインを持ちます。
- 1.ストラテジーコンサルティング
- 2.マネジメントコンサルティング
- 3.テクノロジーコンサルティング
- 4.リスクコンサルティング
これに加えて、各業界に特化した専門部隊を有しています。上記のサービスラインを交えながら、PwC Japanグループの各社と連携することで総合的なコンサルティングサービスを提供しているのが特徴です。
3)ビジョン・社風
PwCコンサルティングは、「コラボレーション」を重視する社風です。
背景には、企業の買収・統合を繰り返すことで出来上がってきたPwCコンサルティングの歴史があります。様々な変化を経たことで、「個人」ではなく「組織」として成長していくための連携を重視していく風土が構築されたと言えるでしょう。
他のファームで働いた人の口コミとしても、グループ内の会社や他部門との連携が活発かつスムーズという意見が多いです。そのため、コラボレーションの機会を生み出していける行動力がPwCコンサルティングで活躍するための鍵と言えます。
4)評判・口コミ
ここでは、実際にPwCコンサルティングで働いている方からの評判をご紹介します。 労働環境の実態や教育制度など働くうえで気になるポイントが詰まっているため、企業選定の参考にしてください。
【口コミ】
PwCは、膨大な数のプロジェクトで培った知見と多様な人材との連携に強みのある会社だと感じています。戦略分野からテクノロジー分野など多岐に渡るプロジェクトがあって、過去の事例などのノウハウにアクセスできるので、未経験からコンサルタントを始めた自分にとっては魅力でした。
グループ内連携、異なるソリューション同士の連携も活発に行われているので、様々なバックグラウンドやケイパビリティを持つ方々とかかわりながらプロジェクトを進めていくことができることが刺激となっています。私は、自身の前職で得た業界の知識、経験を活かして、さらにステップアップしたいと考えて、コンサル業界へ進んだので、望んでいた環境の中で働くことができ、充実しています。
【口コミ】
コンサルティング業界の中ではワークライフバランスが保てると思います。前職で他のファームにいた際は、かなりのハードワークとなることもありましたが、私がPwCで参画した組織では働きやすさへの配慮がされている印象です。
マネージャーがメンバーのプライベートの事情に配慮してプロジェクトを進めてくれることもあり、勤務する時間をうまく調整して子育てをしながら働かれている方やプロジェクトの合間に長期の休暇を取られる方もいます。働き方の柔軟性を大事にする方には良い環境なのではないかと思います。
【口コミ】
国内コンサルファームから転職しました。PwCは、やりがいを持って働くことができるファームだと思います。クライアントのゴールを達成するために、全身全霊を傾けることができる環境があります。周囲で共に働く方々も高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいるため、やりがいを強く感じることができます。有名企業が進めている取り組みを陰で支えるようなプロジェクトへ参画することもよくあるので、会社の知名度以上に誇らしく感じられる機会がとても多いと私は考えています。
また、PwCは常に新しいテクノロジーを追い求める文化が強いので、クライアントに対して、先端技術を用いた新しい提供価値を模索できることは自分にとっては大きなやりがいとなっています。
※当社調べ。
ハイパフォキャリアでは、各コンサルファームとの様々な協業の中で強固なパイプを持っており、プロジェクトの進め方や現場の雰囲気など、リアルな情報を得ることができます。弊社のコンサルタントが実際に見聞きして蓄積した「生きた」情報を、惜しみなく提供していますので、より詳しい内情は、コンサル企業ならではのエージェントにご相談ください。
5)将来性・今後の展望
PwCコンサルティングは、今後の将来性が高い企業と言えます。
テクノロジーをベースとした課題解決を総合的に提供しており、DX推進のニーズが高まっていることも追い風となって規模が拡大していく見込みです。急激な人員増加を進めていることも裏付けとなっています。財務会計をはじめとする各法人との連携も強いことから、企業を中枢に食い込むことで安定した収益が確保できるはずです。
一方で、テクノロジーに強みを持つがゆえに他のITコンサルティングファームやシステムインテグレーター(SIer)との競合になることが予想されます。テクノロジーの分野でさらに先行することができるかが今後の鍵になりそうです。
2.PwCコンサルティングの働く環境や条件
ここからは、PwCコンサルティングの労働環境について解説します。労働環境は転職先を選ぶ際の重要な要素であり、入社後のミスマッチを防ぐためにも事前把握が必須となります。自分の希望する環境に近いか確認しながら読み進めてください。
1)労働環境
①職場の雰囲気・社員の特徴
PwCコンサルティングは、和やかな雰囲気を持つことが特徴です。
過去の採用キャンペーン時に「やさしい、コンサル。」を標榜したこともあるように、周囲のメンバーがやさしくあたたかい雰囲気を持つことがPwCコンサルティングの特徴と言えます。
複数のコンサルティングファームで勤務経験を持つ方からは、「他のファームは軍隊のような規律を重んじる雰囲気を感じるが、PwCコンサルティングは部活動やサークルのような和気あいあいとした雰囲気」というコメントも出ています。
上記のコメントは新卒入社、中途入社を問わずに共通して出ており、他社でありがちな「中途組には冷たい」というようなこともありません。
このような雰囲気から、周囲とのコミュニケーションを積極的に行うような人はとても働きやすい環境と言えるでしょう。
②平均残業時間
PwCコンサルティングの平均残業時間は約55時間です。
この残業時間は「1日の所定時間が7時間」を前提とした残業時間です。PwCコンサルティングは1日の所定労働時間を7時間としており、一般的な1日8時間労働で換算した場合は月に30時間ほどの残業時間になると言えます。
PwC Japan全体で残業時間のマネジメントを徹底しており、部門パートナーにも順守すべき管理項目として設定されています。加えて、ノー残業Dayやクライアント先での業務をしない「オフサイトデイ」などの取り組みを進めており、他のコンサルティングファームと比較してもワークライフバランスが取りやすい環境です。
プロジェクトの締め切りが迫っているタイミングなど繁忙期には残業が増える傾向にあるものの、非常に働きやすい環境を整えている会社と言えます。
2)平均年収
PwCコンサルティングの平均年収は950万円です。
監査法人系のコンサルティングファームとして語られる「BIG4」の中では最高額となっています。(デロイトトーマツコンサルティングは約930万円、KPMGコンサルティングは約880万円、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは約870万円)
これはコンサルティング業界でも非常に高い額です。平均で1000万円を超える戦略系コンサルファームや一部のM&A系アドバイザリーファームには及びませんが、他のコンサルファームの平均年収は700万~900万円がボリュームゾーンであることから業界内でも高い位置にいると言えます。
3)キャリアパス
PwCコンサルティングでは、コンサルタント自身でキャリア形成を図ることを基本方針としています。
その中で、マネジメント領域に特化していくキャリアや、戦略を含む業務面およびテクノロジー面に特化したスペシャリストとしてのキャリアが用意されています。
また、PwCコンサルティングの外でのキャリア形成も視野に入れることが可能です。異動支援制度が設けられており、PwC内の各法人や国内外部機関への異動を希望できる公募制の異動支援プログラムを使って会社をまたいだ異動が可能となっています。
幅広い選択肢があるからこそ、どれを選択するのかは個人の判断に委ねられているという風土です。「キャリアを自分で切り開く」という意思を持てる人にはうってつけの会社と言えます。
4)福利厚生
PwCコンサルティングは、基本的な福利厚生制度が揃っている会社です。
コンサルティング業界は人の出入りが激しいことから、福利厚生制度ではなく高年収を支払いに経営原資を使う傾向にあります。とはいえ、過去と比較すると離職率も下がり平均の勤続年数も伸びていることから、より働き続けやすくするために福利厚生制度を揃える方向に動きつつあるのも事実です。
その中で、PwCコンサルティングは健康診断や休暇制度と言った基本的なものから、退職金制度やカフェテリアプラン、資格取得支援制度といったものが設けられています。また、ベビーシッター制度など育児との両立を図る人の支援を目的とした制度もあり、コンサルティング業界の中でも充実した福利厚生制度を持っていると言えるでしょう。
3.PwCコンサルティングの選考
ここからはPwCコンサルティングの選考内容を具体的に解説します。コンサルティング業界特有の要素を持っているため、事前に把握することで必要な対策の明確化が可能です。ぜひ参考にしながら読み進めてください。
1)選考フロー
PwCコンサルティングの選考フローは、応募する職種が戦略系か戦略系以外かで異なります。
戦略系の場合、2回~4回程度の面接回数であり、そのすべてがケース面接となります。書類選考や各ケース面接の評価によって面接回数が異なりますが、4回ほどの面接回数を想定して臨んでおくのが無難です。
戦略系以外であれば、2回~3回程度かつ通常面接が中心の選考が行われます。年齢が若い場合や、通常面接にて思考力に不安があると評価された場合はケース面接となる場合があるため、最低1回はケース面接があることを前提に準備しておくのが望ましいでしょう。
ケース面接はコンサルティング業界特有の形式であり、元コンサルなど専門性を持つ転職エージェントを利用するのが効率的と言えます。
ハイパフォキャリアでは、在籍しているプロのコンサルタントがケース面接の実践的な対策方法や、業界最新のトレンド情報をお伝えし、あなたのコンサル転職を成功に導くお手伝いをしています。お気軽にご相談ください。
- また通常面接やケース面接の対策については、こちらで詳しく説明しておりますのでご覧ください。
- 【コンサル転職】面接対策まとめ~流れから逆質問対策まで詳しく解説!
- ケース面接とは?~対策方法やフェルミ推定についても詳しく解説!~
2)面接内容・面接対策
①質問内容
PwCコンサルティングでは、「コンサルタントへの志望動機」と「組織に対するフィット感」を評価するための質問が中心となります。
「コンサルタントへの志望動機」は、他のファームと同じように最も重視される質問です。特に「コンサルタントという仕事を理解しているか」という点は非常によく見られています。コンサルタントの仕事を深く理解し、自分の過去経験と結びつけることで納得感のある理由を準備しておく必要があります。
「組織に対するフィット感」は、穏やかな雰囲気にマッチする人柄であるかを評価する質問です。コラボレーションを重視する社風であることから、組織の雰囲気が悪くなるような振る舞いを懸念されてしまうと内定可能性が大きく下がってしまいます。現職のことを悪く伝えたり、周囲のメンバーを蹴落としながら成果を出してきたようなエピソードを使ってしまうとマイナス評価になる可能性があるため、伝え方への配慮が必要です。
どちらの質問にも適切に答えるためには、第三者による客観的なフィードバックが効果的です。特にコンサルティングファームを専門にしたエージェントによる面接対策を通じて、自分のエピソードや志望理由を磨いていくことが内定への最短距離と言えるでしょう。
ハイパフォキャリアでは、コンサルティング業界に精通したコーディネーターによる書類選考突破への徹底した添削や、あなたのポテンシャルを最大限に引き出す面接対策を実現しています。お気軽にご相談ください。
②面接の雰囲気
PwCコンサルティングの面接は、和やかでフランクな雰囲気で進むことが多いです。
これは、穏やかで時に和気あいあいとした雰囲気である社風が影響していると考えられます。面接を受ける側からすると、緊張がほぐれることでより良い面接のパフォーマンスになる可能性が高いです。
一方で、緊張がほぐれすぎることで本音ベースの受け答えとなり、面接にふさわしくない言葉遣いになってしまう恐れがあります。仮にこのような振る舞いになってしまうと、「クライアントの前に出せない人」という評価になり落選となってしまうでしょう。
ある意味で「面接らしくない」雰囲気になることを想定し、ビジネスパーソンとして一般的な振る舞いを行うことを意識しておく必要があります。
3)ケース面接
PwCコンサルティングの選考では、戦略部門のStrategy&を中心にケース面接が実施されます。
Strategy&ではすべての面接がケース面接となります。地頭の良さを徹底して評価され、同時にプレゼン能力やコミュニケーション力を見られます。
Strategy&は純粋な戦略案件を扱う部門であるため、高いレベルの回答ができなければ突破することが難しいです。ケース面接の型を身につけつつ、一般的な出題テーマを把握しておく程度の事前準備は必須と言えます。
戦略系以外では、ケース面接は出題されても1回程度です。中にはケース面接なしで選考が進むポジションもあります。とはいえ、基本的なケース面接の型を身につけておくなどの事前準備は行っておくのが無難でしょう。
ハイパフォキャリアでは、各コンサルファームのケース面接に合わせ、多様な場面を想定した面接対策を実施しています。「対策はしたいけど何から始めたら良いか分からない・・・」、「何回か経験はあるけど、手ごたえはない・・・」などとお悩みの方は、お気軽にハイパフォキャリアのコンサルタントへご相談ください。
4)応募職種
PwCコンサルティングの応募職種は主に以下の5つとなります。
- 1.戦略コンサルタント(Strategy&)
- 2.戦略コンサルタント
- 3.ビジネスコンサルタント
- 4.デジタルコンサルタント
- 5.ITソリューションコンサルタント
戦略コンサルタントが2つありますが、両者の違い支援内容の差があげられます。Strategy&はクライアントの意思決定の支援を行い、Strategy&以外はクライアントが決定した戦略の実現に対する支援を行うイメージです。
また、デジタルとITソリューションというように技術力を強みとする職種を複数募集しており、テクノロジーを持ち味とするPwCコンサルティングらしい採用を行っています。
すべての職種に共通しているのは「クライアントのビジネスパートナーとして共に企業変革を実現したい」という想いです。このようなマインドが職種問わず求められる企業と言えます。
5)求める人物像
PwCコンサルティングでは求める人物像を公開していませんが、以下の要素が必要だと考えられます。
- 1.コラボレーションを積極的に推進するマインドセット
- 2.周囲のメンバーと積極的に交流するスタンス
- 3.IT・デジタルテクノロジーに関する知見
コラボレーションをはじめとする組織力を武器にビジネスを展開するPwCコンサルティングにおいては、同僚とのコミュニケーションは欠かせません。一人で仕事をする職人肌的な人は社風にマッチしない可能性があります。
加えて、テクノロジーを強みとしていることからITやデジタルに関する知見を持っておくことが必要です。職種を問わず、基本的なIT・デジタルの知識を学んでおくことは重要だと言えます。
4.【まとめ】PwCコンサルティングへの内定獲得を目指すにはハイパフォキャリアへ
この記事では、PwCコンサルティングに関する会社情報と転職対策を解説してきました。
テクノロジーに強みを持ち、グループ内の連携も強力であることから様々なニーズに応えられる企業です。加えて、穏やかな社風や徹底した労務管理といった要素から、長く働き続けられる環境でありコンサル未経験でも働きやすい会社と言えます。
ただし上述の通り、PwCコンサルティングの転職難易度は高いです。 最後に、デロイトトーマツコンサルティングの転職難易度を以下に記載しますので、参考にしてください。
- ①書類選考:やや難関
- ②適性検査:難関
- ③面接・ケース面接:難関
「総合評価」
難関
自己分析や面接対策は客観的な視点を入れることで効果が高まりますし、実態に基づく企業情報も提供してくれるため効率的な情報収集ができます。また、企業との日程調整や内定後の年収交渉まで担当してくれるため、転職の心強いパートナーと言えます。
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