コンサルタントに求められる人物像
様々な領域のコンサルティングファームがあり、またコンサルティングの職種も多様ですが、その中でコンサルタントに求められる人物像の要素は共通していると言えます。
それは、課題や事実を整理して組み立て解決策を見出すことができる「論理的思考」が備わっていることが前提として、高い成長意欲、メンタルタフネスや人を巻き込んで動かす人間力が求められます。以下、それぞれをご紹介します。
1)論理的思考力(ロジカルシンキング)が高い
クライアント企業は、企業内で解決が難しい事案、自社だけでは見いだせない最適な事業展開、高い専門的な知識と経験が必要な複雑な事案につき、コンサルティングファームに発注をしています。
そのため、複雑な事実を紐解き、整理をし、深い洞察力をもって課題を発見することができる人でなければいけません。どのコンサルタントにも求められるスキルであり、人物である必要があります。
2)成長意欲が高く、好奇心がある
コンサルタントファームは、新卒採用の段階では、その人の今だけではなく、将来を期待してポテンシャル採用を行います。その際にはその人の成長性に期待をすることになり、どのくらいの成長意欲をもっているか、中途採用においても、現状維持の姿勢ではなく、さらに高いポジションを担えるコンサルタントを目指す意欲があるか、を深く見ています。
また、プロジェクトでは、これまでアサインされたプロジェクトとは異なる業界を担当することがあり、その業界や企業に対する好奇心も必要です。業界情報を素早くキャッチアップし、また、新しい技術や手法に対して吸収しようとする姿勢もコンサルタントとして求められる人物像の一つです。
3)メンタルタフネス(ストレス耐性)がある
コンサルタントは成果主義であり、スキル・能力が高いことだけでなく、ストレス耐性・メンタルタフネスが求められます。クライアントから期待されている成果を一定期間内に得ることをミッションとしてプロジェクトに参画(アサイン)されていることや、それに伴うハードワーク、多くの関係者を取りまとめながら結論や方向性を出す必要があることなどからです。クライアントの主な関係者は、経営層から経営層に近い部門長・部長クラスなど、ハイクラス層が多く、さまざまな配慮や調整も求められます。
4)巻き込み力がある
コンサルタントはチームで活動するため、プロジェクトにアサインするメンバーをファーム内から調達し、また、プロジェクトではクライアントの関係者を巻き込みながら推進していく必要があります。プレゼンテーションにて提示する紙の解決策を見せるだけでは、クライアントが求める成果を得ることはできません。ファシリテーションだけでなく、クライアントの関係者がそれぞれどのような思考、判断軸で動くのか、なども含めて関係者を動かしていくことが求められます。
5)真摯さ・素直さがあり、人として信頼される
クライアント企業は、企業内で解決が難しい事案、自社だけでは見いだせない最適な事業展開、高い専門的な知識と経験が必要な複雑な事案につき、コンサルティングファームに発注をしています。
そのため、複雑な事実を紐解き、整理をし、深い洞察力をもって課題を発見することができる人でなければいけません。どのコンサルタントにも求められるスキルであり、人物である必要があります。